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ひとり言、妄想、幻聴で悩まされる統合失調症を患っている人は意外と多く100人に1人

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最近、胃の調子が悪く、痛みと共にやる気も下がり、確実に行動量が下がっていますが、やはり健康は大切なことだと痛感させられます。元気だから頑張れる、健康は本当に何事も変えられない価値のあるものだと思います。

 

そして、私のブログでは、健康を一つのテーマにしています。


というのも、私自身、子供の頃はとても病気がちで、健康的な生活を送る事ができませんでした。主な病気としては、小児ぜんそくと、ネフローゼ症候群です。


小児ぜんそくは、3歳くらいにはかかっていたと親から聞いています。そして、ネフローゼ症候群は、小学校5年生の林間学校行事の後くらいに発症しています。

 

私の10代は、病気によってネガティブ思考に陥り、人生を楽しむ事にストップをかけていた時期でした。そこから、人生のある出会いによって、私の人生はプラスに動くようになるのですが、それまでは、辛い人生を歩んでいました。


それだけ、病気というものは、人の人生に大きな影響を与えるものだと思っています。もちろん、それを克服できればいいですが、長年、病気に悩まされ続けている人もいると思います。


私自身、病状が改善されたからよかったものの、腎臓透析とかなっていたら、今の自分とはまた違った人生を送っていたと思います。さらに、様々な出会いにより、今は、「人生を濃密に生きてやろう!」と心から思っています。だから、毎日、エキサイトできて楽しいです。


そして、今回は実際に身内に起こった病気について書きたいと思います。その病気とは、統合失調症です。

 

身近な人に起こりうる統合失調症
実は、その人はとてもそんな病気になるような雰囲気はないような、元気な人だったのですが、発症してしまいました。本人も、「まさか自分がこんな病気になるなんて・・・」と言っていました。


ちなみに、主な症状は、幻覚と幻聴です。話を聞くと、部屋にいる時に、自分を責める声がするそうです。


「おまえはだからダメなんだ!」
「お前の会社の同僚は、ほんとうはお前に辞めて欲しがってる!」
「(寝ようとすると)お前なんか寝かせねえよ!」
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色んな表現で、自分を責めてくるそうです。しかも、幻聴による、言葉責めは続くので、眠る事もできないそうです。


ちょうど一年ちょっと前の話になりますが、症状が悪化してしまい、それが行動に出てしまった為、措置入院となりました。お見舞い時には、気持ちは安定していましたが、これから長い戦いになるかもしれないとの事でした。

 

ちなみに、措置入院と聞くと、今、毎日ニュースでやっている残虐な事件を思い出すと思います。身内が措置入院させられたのは、毎日、襲ってくる幻聴からだんだんと妄想癖が付くようになりました。結果、秘密結社的なグループに追われて、それから逃げる為に、バイクで隣の市に夜間移動し、あまりの恐怖の為か、民家に勝手に入って住人に助けを求めたからです。本人は必至だったのかもしれませんが、住人からしたら不審な人が入ってきて叫んでいる訳ですから、すぐに警察を呼び、結果、措置入院という事になりました。

 

私は病院から連絡があり、措置入院させられている病院に向かう事になる訳ですが、その病院は精神的に病んでいる人が集まっているので、病室の近くでは唸り声などが聞こえます。そして、措置入院した場合は、自害、他害する可能性があるので、ベルトで手足を縛られます。また、自殺などの可能性もあるので、部屋にはテレビや本など一切なく、何もありません。外から刺激があると精神的によくないからだそうです。

 

そして、お見舞いに行った時も、私が死んだ事になっていて、「あれっ、生きてるの?」と言われました。妄想の中で、私は死んだことになっていたのです。彼は結果、状態が安定したので2週間くらいで退院できましたが、統合失調症は症状によってはとてもひどいものになる可能性がありますので、本当に注意が必要な病気なんです。

 

ただ、周りにそういった人がいないと、この病気の大変さが分からないかもしれません。そこで、テレビなどで放送されている昔近所にいた独り言を言ったり、突然怒鳴ってきたおばさんは”遅発性統合失調症”だったんじゃないかと思う動画があります。

 

 

高齢者が発症する遅発性統合失調症

昔、小学生の頃になりますが、みんなの間で有名になったおばさんがいました。そのおばさんは、突然、ふらふらと現れては、子供にどなりつけるのです。さらに、独り言をぶつぶつ言う。


私たちの間では頭がおかしいから近寄るな!という話題になっていました。しばらくして、ネット社会。たまたまyoutubeを見ていたら、以前、おばさんが起きていたような症状が出ている病気がありました。


それが、「遅発性統合失調症」です。動画はかなりショッキングです。

www.youtube.com

 

ここで出てくるおばさんたちは、盗聴されていると思っている人が多いです。なんか聞いたことるかもしれません。その為、動画に出てくるおばさんは、サングラスにマスクで、会話も筆談です。他にも、電磁波というような事も言います。


基本的に盗聴されていると本気で言い出したら、統合失調症の症状の可能性があります。登場するおばさんは、街の人のすべてが監視していると思い込んでいます。また、遅発性統合失調症の危険なところは、近隣迷惑をかけることがあることです。


そして、この病気を発症するのは、旦那さんをなくした独身女性で50代、60代に多いと言います。そして、孤独な生活が続く中で、被害妄想などを繰り返し、だんだんと統合失調症の病気になってしまうのではないかと思います。


この統合失調症が発症した娘さんも絶句していますが、もう、別人になってしまいます。部屋は汚くなり、生ごみもある状態で、ひどい時は蛆虫なども湧くそうです。人が住めるような環境ではないです。これが、誰の身にも起こりうるわけです。


私は先日、父親孤独死を経験しましたが、今の時代、孤独に生きている高齢者が増えていると思います。核家族化によって、親と一緒に住むという人も減っていると思います。さざえさんのように数世帯が住むというのは、今後、さらに減っていくかもしれませんね。


そうなると、独りでさびしく孤独死する人や、今回のように遅延性の統合失調症になる人も増えると思います。せめて、普段から会話できる人がいればいいのですが、独りでいるというのは本当に孤独なんだと思います。


動画にでてきた女性も、お母さんを病院にいれるお金だってないし、介護だって難しいと言っています。現実はそうなんだと思いますが、いざ、自分たちの親も離れて暮らしている場合は、同じようなことが起こるかもしれません。


騒音おばさん統合失調症だったという話もあります。それだけ周りにも迷惑がかかるし、突然、ふりかかるっ病気なのです。親と離れて暮らしている人は、たまには親元に戻ってみるとか、電話をしてみるなどしたほうがいいかもしれません。この病気も早期に発見すれば、薬などで軽減できるようなので・・・。

 

 

独り言がやたらと多い人は統合失調症の可能性も!

これまではちょっと症状が重いケースを紹介しましたが、周りにいるかもしれないのが統合失調症です。症状も人によって重い、軽いがあると思います。

 

誰でも独り言ってしてしまうと思います。私もよく独り言を言いますが、自分を振り返って独り言を言うのはどんな時か考えてみました。


それは、不安な時が多い事に気が付きました。不安だから、声に出して自分を安心させる事があります。他にも、一人暮らししている人に多いと言われています。


理由は、一人で孤独だから、不安な気持ちを隠す為に独り言を言ってしまうのではと思います。


人は意外と弱い生き物だと思います。特に、孤独は苦手。私も極度のさみしがり屋なので、一人の時間も大事にしていますが、人と話をしたくなります。むしろ、人と話をしない時間が増えると、不安になっていきます。


ただ、この独り言も正常な範囲とそうでない範囲があります。


私の周りにも独り言が多い人はいます。それは、正常な範囲だと思います。しかし、この独り言が不安を解消させる為ではなく、別の声と話しているとしたら?

 

 

症状を聞いていると、統合失調症の人は、極端な独り言をしてしまうという事が分かりました。


それは、自分の作り出す別の声が自分に語りかけてくるからです。話を聞いていると、その声は、一人であったり複数であったりするそうです。


また、その声は、頭の中から聞こえるというよりは、実際に普通に人と話しているような感覚で話かけてくるそうです。そして、その内容は多くの場合、ネガティブな言葉、自分を非難するような言葉を投げかけてくるそうです。


そして、その声に悩まされ続け、その声に反応するようになります。


実際、その声とは会話ができるそうです。その為、独り言のように聞こえますが、実際は、自分を責めてくる声に反応しているのです。


はたから見ると、独り言のように見えますが、普通の人が不安を解消する為にする独り言と、内から聞こえる声に反応する独り言は、内容が全く違う事が分かると思います。


厚生労働省のサイトで、統合失調症について説明しています。

www.mhlw.go.jp


以下は、統合失調症についての抜粋です。

統合失調症は、幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患です。それに伴って、人々と交流しながら家庭や社会で生活を営む機能が障害を受け(生活の障害)、「感覚・思考・行動が病気のために歪んでいる」ことを自分で振り返って考えることが難しくなりやすい(病識の障害)、という特徴を併せもっています。

多くの精神疾患と同じように慢性の経過をたどりやすく、その間に幻覚や妄想が強くなる急性期が出現します。

新しい薬の開発と心理社会的ケアの進歩により、初発患者のほぼ半数は、完全かつ長期的な回復を期待できるようになりました(WHO 2001)。

以前は「精神分裂病」が正式の病名でしたが、「統合失調症」へと名称変更されました。

また、統合失調症の特徴として、幻覚、幻聴が聞こえてくるようになります。

 

私も幻覚は聞いたことはないのですが、システムエンジニアで精神を病んでいる時は、うまくいかない事を自分のせいにしていたので、他人の視線がすべて、私を責めているように感じた事があります。


おそらく、それを続けていくと、もしかしたら、幻聴や幻覚を発症させたのかもしれません。


私は、様々な決断をする事で、状況を変え、乗り越える事ができました。しかし、それは期間が長くなればなるほど、回復に時間がかかるのです。


そして、この統合失調症ですが、発症している人は100人に1人いると言われています。この数字を聞いてびっくりした人が多いのではないでしょうか。


この割合だと、知っている人に統合失調症の人がいてもおかしくはないと思います。


実は、この病気の事を知って、この病気を持っているのではという人を何人か思い出しました。当時は、ちょっと変わった人という認識でしましたが、実際は、病気の可能性もあるという事です。


例えば、トイレで独り言を繰り返したり、、、仕事中に不審な独り言を繰り返したり。


実際に聞いた話ですが、トイレで独り言を繰り返していた同僚がいたそうです。みんな、それを聞いて気持ち悪がっていましたが、実は、統合失調症の病気を患っていた可能性があります。ちなみに、そのひとり言ですが、トイレで「死ぬ、死ぬ、死ぬ・・・」と繰り返していたそうです。後、情緒不安定で突然、キレる事もあったそうです。


また、仕事で不安な状態が続くと、病状が出る場合があります。ある女性は、自分の仕事がうまくいっていない事もあり、段々と精神的に不安定になっていき、いつしか独り言を言うようになったそうです。


逆に、周りも同僚の異常に気付いたら、フォローしてあげるくらいの気持ちが必要なんだと思います。そういったタイプの人は、自分自身にストレスを溜めこみ、外にうまく気持ちを表す事ができない場合がありますので。


つまり、多くのカミングアウトしていない統合失調症の病気を持った人は、周りから偏見の目で見られている可能性があるという事です。


病気を治す為には、周りのサポートも必要だと思います。こういった病気は理解されにくいですし、実際に偏見に合う事も多いと思います。


一番つらいのは、周りではなく、本人です。健全者は、病気を持っている人の気持ちをすべて理解する事はできません。実際、私は小児ぜんそくで苦しみましたが、あの発作が起きた時の辛さはなってみないと分からないと思います。


夜中も眠くても発作で眠れませんし、一晩中、十分に呼吸できない苦しみと闘わなければなりません。少しでも病気の事を知り、理解してあげる事が、統合失調症で苦しんでいる人たちを助ける事につながると思います。


また、一度、統合失調症になってしまうと、うつ病などと一緒で、再発する可能性があるそうです。その為、なるべく未然に病気を防いで上げる事が大切です。


ちなみに、鬱病なんかは、一度発症してしまうと、社会復帰まですごく時間がかかる場合もあるそうです。また、症状がひどい人は、自ら命を絶とうとする場合もあるので、非常に危険な病気なんです。

 

統合失調症で悩まされて有名人
身内が措置入院で入院した病院にお見舞いにいったのですが、その際に、待合室にある書籍が置いてありました。以下の書籍です。「統合失調症がやってきた」です。

 

統合失調症がやってきた

松本ハウスの「統合失調症がやってきた」です。時間の関係で、内容は最初の方しか読めませんでしたが、その内容もかなり重いです。学生時代に、幻聴で「脇が臭い」と聞こえ、学校に行くのが怖くなります。そして、耐え切れなくなって、(実際は臭くないと診断されるのですが)脇の手術をしてしまいます。


手術後、幻聴がなくなったと思ったのもつかの間、再び、「臭い」という声に悩まされる。。。そんな内容が書かれていました。


精神病と言うものは、とても辛いものです。周りのフォローがなければ、中々回復する事は難しいでしょう。かく言う私もかなり後遺症に悩まされました。私の場合は、強くなる事と、目標を持つことで克服できました。


一番ひどい時は、月曜日の朝、仕事に行きたくなくて”ぶつぶつ”独り言を言っているのを、今の嫁に聞かれた事があります。おそらく、その時は、「この人大丈夫だろうか?」と心底不安だったと思います。


私は統合失調症の経験はないですが、どちらの症状も、一つの原因として、自分を追い詰めるタイプの人間がなるのではないかと思います。


その統合失調症になった身内も、仕事に真面目なタイプです。話を聞いていると、最近、仕事がうまく行っていなくて、自分を責め続けてしまったのではないかと思います。


そして、溜まり溜って、爆発した・・・というイメージでしょう。ストレスも徐々に蓄積されていくので、その小さな違いに日々気づかない。そして、ストレスが許容範囲を超えて、一気にあふれてしまう。


私は幸い、人生のいいところも、悪いところも色々と経験する事ができました。だから、今の自分がいかに幸せであるかを日々、実感していますし、残りの人生を無駄に過ごしたくありません。


病気を克服したからこそ、自分の人生に価値を見出せるようになったのだと思います。


元気な人、恵まれている人には、気付かない世界があります。その世界は、実際に経験しないと、ピンと来ないかもしれません。それが、鬱であり、統合失調症などの精神的な病気なんだと思います。


そして、それを経験しているからこそ、伝えたい事ですが、自分の限界が来る前に逃げ出すことは決して悪い事ではありません!


私も、実は、何度も逃げ出しました。ただし、きちんと準備して、職場に迷惑をかけないように辞めました。そして、自分を励ましてくれる様々な人に出会いました。


だから、今は自分の限界を知る事ができました。


そして、もう一つ伝えたい事。それは、鬱などの精神病は、他人事ではなく、自分にも起こりうる病気だという事です。先ほど書いた統合失調症の人数の割合で分かる通り、それだけ身近な病気であるという事を理解しておく必要があります。


そして、最後に。


自分を追い詰めるタイプの人は、他の人に甘えるのが苦手です。辛くてもひた隠しして、ストレスを溜めこんでいきます。私は、自分が回復したきっかけの一つが、オープンになる事だと思っています。


以前よりも、人に悩みや相談を簡単にできるようになりました。以前は、間違いなく、今より完璧主義でした。


人に頼る事は、決して悪い事ではありません。むしろ、抱え続けて爆発するほうが、自分や周りにとって悲しい結果になる事が多いです。


今の時代、人間同士の関係が薄くなっていると言われています。そして、日本経済も、さらに低下していきます。こんな時代だからこそ、お互いに助け合えるような関係を築き上げる事が大切だと思います。


現状、病気と闘っている人は、長く暗いトンネルの中にいると思います。そのトンネルに入るのも大変ですが、抜け出すのも大変です。だからこそ、今、元気な人は、そこの深いトンネルに迷い込まないように、自分を見つめなおしてみてください。


人は、一人で生きていくのは、大変ですから。