完璧主義の弊害!リスクを考えすぎて行動できない、前に進まないこと
日本人の品質やサービスに対するクオリティーは、世界のそれに比べて、世界でもトップらクラスの品質を持っています。
これは、とても誇らしいことで、日本の職人技術などは、世界でも有名ですよね。最近、つくづく思うのですが、日本のサービス品質を持って、もっと海外にアピールすれば、日本はさらに大きな経済成長をする事ができると思います。
日本は昔から海に囲まれて、日本の中でのみ活動してきたので、海外は遠い世界の事になっています。最近は、様々な企業が海外に進出していますが、これからの時代はもっと海外に出て行って、ボーダレスの考え方を持つ必要があると感じます。
そして、この日本の品質はたいへん素晴らしいことなんですが、これからビジネス、投資などで成功したい人たちにとっては、弊害になることがあります。
日本人は、他の国の人に比べて完璧主義の人が多いと言われています。
グレゴリー・クラーク氏の日本人論の中で、関連深い項目をあげさせてもらいました。
①過度な「群れ意識」を持ち、命令に従う習慣がある。
②個人間の関係は誠実なものである。
③日本人は完ぺき主義者であり、極端なほど秩序にこだわる。
④チームワーク意識が強く、家族企業の管理に長けている。
⑤合理性に欠ける。
これらは、自分自身や周りを意識してもらえば、なんとなくでも実感できる内容ではないでしょうか。
私も日本人だから感じるのですが、日本人は確かに素晴らしい性質を持っていますが、それが仇となり、成功への道を閉ざしている人が多いのです。
その一つが、③です。
完璧主義の人はミスや失敗を嫌います。その為、自分が経験したことのない新しい事や、難しそうなことはやりたがりません。
その変わり、一度ものにしてしまえば、高いクオリティーの仕事をすることができます。
このポイントは日本の技術職に似ています。それは、一つの技術を時間をかけて洗練されたものにしていきます。
しかし、逆に言えば、新しいことや自分が経験したことがない事にチャレンジする事が苦手になっていきます。
これからビジネスを始める人、投資を始める人は世界の流れに柔軟に対応していかなければなりません。
その為、大事なのは物事を追及していくことよりも、常に変化をもとめ、イノベーション力を高めていく必要があります。
もしアイデアはあるが、前に進まないという人は、一度自分の決意を見つめなおし、「まずは行動する事!」これが重要になります!
これから、この完璧主義がいかに弊害になるかを書きたいと思います。
まず、「完璧という概念」は、人、もしくは時期によってバラバラであるということです。
何が言いたいかというと、完璧という考え方は絶対的なものではなく、あくまで相対的なものであるということです。
例えば、あたなはITエンジニアの設計者だとします。設計を始めたばかりの時には、当たり前ですが技術レベルは低いです。
その時に自分が思う完璧だと考えるレベルは、先輩や上司からしたら全然合格レベルではないでしょう。
しかし、時を過ぎ、中堅クラスになったとき、仕事のクオリティーも当然アップし、求めるレベルが変わるため、完璧だと定義するレベルもあがります。
この時は、以前評価してもらった方の求める完璧に近づいているかもしれません。この場合、同じ人間が求める完璧という概念は全く変わってくるんです。
「そんな事当たり前じゃないか!」と言われてしまいますが、まさに当たり前なのです。自分のレベルが上がればおのずと、合格だと考えるラインも上がる。
つまり、何かを始めた初期の段階というものは、うまくいかなかったり、失敗したりするのは当たり前なのです。
多くの人がこの初期段階を経験したくないから、ズルズルと後に引きのばしてしまいます。そして、いつしか、チャレンジしようとした事への想いも薄れていき、行動しなくなるわけです。
大事なのは、完璧を求めることではなく、完璧に近づける事です。
完璧がゴールだと中々、先に進みません。だからスタートしてから完璧に近づければいいのです。成功した先人たちが、「まずは行動!」と言っていることも理解できると思います。