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「仕事は5年でやめなさい。」松田 公太著 人生の残り時間を考えさせられる書籍

人生の過ごし方は、人によって様々です。しかし、自分の人生を真剣に考える事は、とても重要な作業です。


しかし、人はこの作業をせずに、日々過ごしている人が結構いるのではないでしょうか。気づいたら社会人、気付いいたら30代・・・と、自分が想像している以上に人生の時間は過ぎていきます。


今回手にした書籍「仕事は5年でやめなさい。」松田 公太著は以前から気になっていた書籍の一つですが、よやく手にして読むことができました。

仕事は5年でやめなさい。

 

この書籍のタイトルにある5年という期間。これは人がある段階に通過するのに必要な期間を指しています。もちろん、人の努力などによって、この5年という期間は変動します。


著者はこの5年という期間を「日々怒涛のように押し寄せ、積み重なるさまざまな経験を、”経験のかたまり”とできる期間」とあります。この5年という周期で、仕事を変えることで、人生のスキルアップにつながると書かれています。


ここで重要なのは、5年というスパンを決めて、目標を決めて、それを実行に移す。この行為は、「いわば自分のそれまで5年間のやり方を変え、考え方を変え、バージョンアップしながら5年単位で成長し、本当の実力をつけなさい」というメッセージがあります。


個人的な意見では、5年を待たずとして日々、バージョンアップ作業は必要であると思いますが、多くの人は変わらない事をよしとする傾向がありますから、この行為は成長する為に必要な行為だと思います。


そして、環境を変える事(仕事、組織)により、新し刺激を得る事はもちろん、違う方向性が見えてくる事があるかもしれません。

 


人生において期限を設定する事の意味

本書では、多くの場面で時間の有限性、目標を決める事、そして期限を設ける話が書かれています。これはなぜ必要かと言うと、人生はいつまでも時間があるわけではないという事を自分自身に言い聞かせる必要があるからです。


私の周りにも30代になっても危機感を持たず、今の人生を過ごしている人がたくさんいます。私は今所属している会社に満足していますが(と言っても停滞し続けることはない)、前の会社はかなりブラックでした。しかし、そこで出会った同僚は、基本給は私より5万以上安く、将来性もないまま居続ける事を決めていました。


私は内情を知った瞬間に会社を辞める事を決め、結果、一年間無駄にはしてしまいましたが、現状はよりより結果を得る事ができました。これもすべて、自分の時間の有限性を理解しているから起こせる行動なのです。


人生は有限です。その為、一分、一秒無駄にしてはならないのです。例えば、それはやりたくない仕事に就き、適当に過ごす時間は、無駄な時間なのです。しかし、環境を変えようとか、目の前の仕事を極めてやろうとか、考え方を変えて行動することで、人生は大きく変化していくことになります。


本書では、目的の見つけ方、目標の立て方について書かれています。これを明確にし、日々、それに真剣に取り組む事により、人生は一変していくのです。


人生は怠惰で生きてきて大成するほど、甘いものではありません。その為、期限を決めて日々、実践する必要があるのです。

 


失敗は成功の引き金

私が本書に惹かれたのは、この失敗についての言及があったからです。多くの人は、成功とか、お金を稼ぐとか、プラスイメージになる事ばかりに注目しがちです。しかし、こういった成功とか、お金を稼ぐ事の裏には、必ずと言っていいほど、失敗がつきまとうのです。


本書でも、「人は誰でも失敗します。失敗なくして成功はありえません。」とあります。そして、失敗を恐れてチャレンジを忘れては、成功する事はできないという事につながります。


多くのベンチャー企業では、常に失敗を恐れずチャレンジしていく行動力が必要になります。そして、本書でも失敗を恐れない為の考え方や、失敗をプラスに変える方法などが書かれています。


私がこの書籍でピンと来た文章の一つが、「まずは失敗を認める事、それも、早急に認める事」とあります。実は、大手企業ができない判断の一つが、この事であると思います。


例えば、企業が時間をかけて、投資してきた事業は、失敗を分かっていても手を引くことができません。いい例が、テレビです。アナログからデジタルに移行する際に、デジタルテレビは確実に売れます。しかし、この時期を境にデジタルテレビは売れなくなります。


理由は簡単で、家電製品は一度購入してしまえば、5年以上は使えます。つまり、国の政策で強制的にテレビを買い替えるわけですから、その後、しばらくはテレビは売れないのは誰でも予想ができます。しかし、多くの電機メーカーは赤字になって初めて、撤退をしていくのです。


ニュースでXXXがテレビ事業で大赤字とか、事業縮小とか見ると、これまで投資してきた事に対して、判断が遅れた結果だと予想できます。多くの大手企業は、ダメ組織に育てられた烏合の衆になりかわる事があるのです。そして、組織が大きくなれば、なるほど、一つの動きが重くなり、柔軟な変化が難しくなるのです。


これは大手企業に限らず、個人にも言えます。

 

自分が犯した失敗の種類を理解する

ここからは持論になりますが、成功者の出版する書籍の多くで、この”失敗”というキーワードがでてきます。私はこれまで多くの書籍を読んだり、このIT企業で様々なプロジェクトの参加してきて、この失敗というものを学び、経験してきました。


失敗には種類があります。この事を理解せず、「失敗を恐れずチャレンジしろ!」とか、「失敗してもいい」とかいうのは、安易すぎると感じる事があるのです。


先日も会社で上記のような発言がされていましたが、失敗には成果になるものと、そうでないものがあります。


例えば、成果にあがらないと感じる失敗は、失敗した本人がそれを失敗と理解していない。そして、それが今後に活かされない場合です。


逆に失敗が成果になる失敗とは、これまでにない新し試み、チャレンジにおける失敗。これは、これまで培ったノウハウだけでカバーできない事が多くある為、「失敗=ノウハウ」になります。むしろ、どれだけ失敗して、それをノウハウにしていくかが重要になります。


例えば、私個人で言えば、輸入ビジネスを始めて様々なトラブルや失敗に見舞われました。一番の失敗は、ドル表示を円表示に変えてくれるツールをGoogle Chromeに入れて、効率化を図ったが、逆にそれが失敗の原因になった事です。これにより、仕入れた電化製品が電圧の関係で、そのまま利用できず、すべて赤字になりました。


よかれと思った事が、失敗につながったいい例です。しかし、これも失敗したことにより、ノウハウに変わるのです。ただし、世の中には、失敗をノウハウや経験とせず、同じような過ちを犯す人がたくさんいます。


これは、失敗をきちんと分析し、普段の仕事に落とし込まないからNGなのです。


そして、サラリーマン目線で言うと、自分たちが理解しない範囲で起きた失敗と、起こるべくして起きた失敗の二つに分かれます。


自分が経験したことあるものは、可能な限り失敗を減らす事ができますが、新しい分野、ソリューションにおいては、その限りではありません。必ず失敗が発生します。しかし、新しい試みというものに対しては、前述したとおり、失敗はつきものなので、いかに失敗を減らすかは、そのテクノロジーをどれだけ事前に勉強し、検証するかにかかっています。


今は無線LANを利用している企業はたくさんいますが、当時、無線LANが普及し始めたころは、無線LANの導入で様々なトラブルがありました。しかし、そのトラブルも無線LANの特徴をベンダ側、顧客側の理解が不十分だった為に発生したのであって、今は、ノウハウが十分にあり、その特性を理解した上で導入すれば、大きな問題は発生しません。


しかし、既知のテクノロジーや、これまで実績のあるシステムなどの導入で失敗するのは、各担当者レベルの問題にすぎません。それは、組織が割り当てた人材のスキル不足、リソース不足、環境の不足、様々な要因により、発生する事があります。


つまり、予測できる失敗の場合は、学びが少ないのです。むしろ、事前に予測して失敗しない為の方針を固める必要があるくらいです。企業や組織の長は、このあたりを考えてからプロジェクトを進める必要があるのです。


よく言われる事ですが、一流の仕事ととは、常に先を見ておく必要があります。そして、もし想定通りに事が動いていない場合は、迅速に対応する必要があるのです。先ほどの企業の話もそうですが、組織においても、失敗を認めて、迅速に対応する事が要求されるわけです。


こういった書籍は、「立場が違うから」とか、「私はただの従業員だから」という視点で読んでも得るものはありません。企業の社長を務めている人も昔は、平社員だったという人もたくさんいます。


同じスタートラインにいて、組織のトップにいる人と、そうでない人の差は、日々の考え方や行動の違いから生まれるものだと思います。どんな人であれ、成功する為の道はあると私は思います。


なぜなら、高卒でも、大手企業の部長という人もあったことがあります。やはりその人の努力量は半端ないと感じるくらい、様々な実績と素晴らしい考え方を持たれていました。努力して得たものには、必ず、人を成功に導く秘訣があります。


人生に勝つためには、そういった成功論をいかに自分に落とし込むかが重要になっていきます。くれぐれも、同じレベル、下のレベルの環境にいて満足しないように、、、と自分にも言い聞かせるようにしています。

 

この書籍のタイトルにある5年という期間。これは人がある段階に通過するのに必要な期間を指しています。もちろん、人の努力などによって、この5年という期間は変動します。


著者はこの5年という期間を「日々怒涛のように押し寄せ、積み重なるさまざまな経験を、”経験のかたまり”とできる期間」とあります。この5年という周期で、仕事を変えることで、人生のスキルアップにつながると書かれています。


ここで重要なのは、5年というスパンを決めて、目標を決めて、それを実行に移す。この行為は、「いわば自分のそれまで5年間のやり方を変え、考え方を変え、バージョンアップしながら5年単位で成長し、本当の実力をつけなさい」というメッセージがあります。


個人的な意見では、5年を待たずとして日々、バージョンアップ作業は必要であると思いますが、多くの人は変わらない事をよしとする傾向がありますから、この行為は成長する為に必要な行為だと思います。


そして、環境を変える事(仕事、組織)により、新し刺激を得る事はもちろん、違う方向性が見えてくる事があるかもしれません。

 

「一見単調な仕事に見える仕事こそ、脳を使え。」

上記は書籍に書かれている言葉です。私は本業がシステムエンジニアですが、この言葉こそすべての仕事にあてはまる言葉ではないかと思います。


個人的にシステムエンジニアの仕事でのトラブルの多くは、日々の小さい努力の怠惰から発生します。それは、

 

・顧客へのヒアリング不足
・仕事の境界線より先は見ない
・仕事のチェックをおろそかにする
・情報共有を怠る
・報告・連絡・相談(ホウレンソウ)ができていない
・現状維持、もしくは現状に満足している


大きな仕事をやり遂げるには、日々の小さい業務をいかに真剣に取り組むかで大きく変わっていきます。特にチームで働いている場合は、日々の情報共有はとても大切です。


ある一人の報告漏れで、仕事が数日、手戻りすることなんてよくあるのです。それは、慣れからも生じますし、経験者こそ、この気持ちをおろそかにしてはならないのです。


「机上で考えるな、現場で動きながら考える」

成功している企業の方からは、よくこの言葉を聞くことがあります。答えは、机上ではなく、現場にある。だから、現場に常に足を運び、耳を傾ける。


私がよく感じるのは、経営陣が現場を知らないという事です。


私の所属する会社でも、上の発言や指示、命令に疑問を持つことがよくあります。それは、現場の情報を詳細に掴まないまま、机上で会議を繰り広げ出したものだからです。


そして、よく感じるのが現場から、情報をほとんど吸い出していないという事です。


基本的には分かったつもりになって、戦略を立てようとします。だから、現場といつまでたっても意見が合わないし、方針の誤った指示を出すことが多いのです。


現場には、仕事を成功させる様々なヒントがあります。なぜなら、事象はすべて現場で発生しているのですから。そこからは、顧客の満足度、本当の要望、そして、ビジネスチャンス、会社を成長させる為のお宝が潜んでいます。


それは、机上では見つける事のできない、現場にある答えなのです。成功している企業は、現場を重視していると思います。逆に、成長が止まる企業は、現場をおろそかにして、無駄な会議で「あーでもない、こーでもない」と無駄な議論を続けるのです。


仕事はそこから生まれているのに、現場を軽んじているといつか、足元をすくわれると私は感じます。

 

「ペイン」よりも効果的な「ファン」

私がこの書籍でいいなぁと思った言葉が「ペイン」よりも効果的な「ファン」です。「No Fun,No Gain」これは(楽しみなくして得るものなし)という意味で、「No Pain,No Gain」(苦しみなくして、得るものなし) という言葉を松田さんが置き換えたものです。


私も仕事をしていて、自分が成長するポイントは、必ず窮地に追いやられていたという事がありました。人は、大変な状況から抜け出す為に、必死になるから、今の自分を乗り越え成長する事ができる。


だから、「No Pain,No Gain」(苦しみなくして、得るものなし)は、決して間違っていないと思います。


しかし、誰が苦しみだけの人生を望むでしょうか。私も結果を出してきましたが、自分自身できちんと出口を見つけ、そこに向かった頑張っていきました。


そして、そこで得るものもあった代わりに、精神的なダメージも負い、長期にわたる苦しみに耐える必要もありました。そこから、最近の私は、仕事を楽しむという事をテーマに起き、メリハリをつけた仕事をするように心がけています。


だから、仕事中に黙々と仕事をするのも大嫌いですし、ちょっと一息で同僚と話をするようにしています。そして、話をする習慣をつけると、おのずと、お互いが情報共有する習慣ができるのです。


特に、仕事を始めたばかりの人は、知らない事ばかりですし、ノウハウもありません。一人で仕事を抱えていたら、効率も悪いし、出てくる成果物もレベルが低いでしょう。


だから、先輩や上司を使って、効率よく仕事をするほうがいいのです。その為に、仕事をチームで楽しみ、前向きに取り組むのです。そうする事により、若手は先輩から学ぶ。そして、若手が成長すれば、ベテラン勢は、仕事が楽になる。


そして、楽になった分、別の生産性の高い仕事に取り組む。まさに、プラスのスパイラルが働くようになります。


その為には、チーム間のコミュニケーションを密にとり、チーム内で助け合うことが必要になります。いいチームで生産性の高い発言をしていれば、おのずと仕事は楽しくなります。


なぜなら、すべて前を向いて進んでいるからです。現状維持で仕事をしていたら、必ず、その企業、組織は衰退していきます。常に、チームで十人十色の意見を吸出し、常に前を向いて進み続けることこそが、これからの企業や組織に必要な考え方だと思います。


これから、日本経済は少子高齢化という大問題を背景にして、徐々に勢いがなくなっていきます。これはのがれがたい現実です。


その為、これからの日本企業は、これまでの既存の考え方だけは絶対に崩壊します。今できる事を最大限行うだけでなく、視野を広げ、新しい事にチャレンジしていく事ですね!私たちは未来を変える事は出来ても、過去は変える事はできません。

 

そして、絶対に忘れてはならないのは、時間は二度も戻ってこない有限なものという事です。